【管理栄養士】夫の健康が心配。メタボな食生活を改善する対策方法

ヘルスケア
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あなたの家族は健康ですか?

こんにちは、管理栄養士のgyaoです。

突然ですが、あなたは健康に自信がありますか?

健康に自信があったり体が強いと思っていた人も、

年齢が上がるにつれて健康診断でひっかかる項目が増えることも多いですよね。

私は若い頃は「我慢した生活で長生きするよりも、好きなことして早く死ぬ方がいい」と思っていました。

好きなものを食べて、好きな時間に寝ていました。

でも人生の折り返しに少しずつ近づいていくと、少しずつ長生きしたくなってきました。

病気がわかると、急に健康だった自分が恋しくなりました。

今はなるべく好きなことをしながら、「健康な状態で」長生きをしたいと思っています。

皆さんはどう思いますか?

私が考える「健康な状態で」というのは自分で食べるものを選んで食べたり、外に出たりおしゃべりしたりできる状態です。

ちなみに、平均寿命から介護や寝たきりで生活の制限が必要な期間を引いた期間を健康寿命といいます。

2010年の平均寿命は女性86.3歳、男性79.55歳に対して、健康寿命は女性73.62歳、男性70.42歳であった。

厚生労働省 健康をめぐる状況と意識 2014年
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/14/dl/1-02-1.pdf

平均寿命と健康寿命には平均9〜12歳くらい差があるんですね。

できることなら、健康寿命のほうを伸ばしたいですよね。

本日は自分や家族の健康寿命を伸ばすために、知っておきたいことについて書きます。

「知らない」ことは健康の敵

私は管理栄養士という仕事をしているので、

食事が健康に大きな影響があることを知っています。

でも栄養指導に来られる方のなかには、

「ポテトフライは野菜だと思っていた」

「練り物は塩分ゼロ」

という風に食事の知識があまりない方も多いです。

忙しい日々のなか栄養の知識を得る時間はたくさん取れないと思いますが、

将来の自分への投資だと思って最低限のことは知っておいて欲しいです。

自分の毎日の食事の選択が、将来の自分の体をつくります。

食生活を変えたくない人には‥

例えばあなたの家族が「食生活を変えたくない」人だった場合、どうすればいいのでしょうか?

家族には健康で長生きしてもらいたいですよね。

私は「病気になった時の怖いイメージを伝えインパクトを与える」方法が良いと思います。

病気の怖さを知れば、

少なくとも少しのご飯の量を減らせるかもしれないし、

食事を選ぶ時「ちょっとヘルシーな方にしよう」と思うかも知れません。

また、頭ごなしに食事について注意しても反発する気持ちで聞いてくれないかも知れません。

優しい言葉で、恐れおののくような内容を話すのがポイントです。

① 太っている人の8割は、生活習慣病にかかる。

それではここから、メタボの怖い話をします。

私の夫も最近、メタボ検診にひっかかりました。

メタボと聞くと、ちょっと小太りだけど健康に問題ない状態のイメージを持ってしまう方もいるかもしれません。

でもメタボは怖いんですよ。

思わず耳を塞ぎたくなるようなメタボの行き着く先をよく知っておいてください。

ちなみにメタボ(メタボリックシンドローム)とは、

・お腹まわり(おへその位置)が男性85cm、女性90cm以上。

血圧、血糖値、脂質の値が2つ以上基準値外。

の両方に当てはまる状態を言います。

やせていてもお腹が出ていたらアウトです。

おへそまわりを重視するのは、内臓脂肪がついているか判断するため。

そして内臓脂肪がついているとホルモンが悪さをして糖尿病や高血圧にさらになりやすくなります。

まさに悪循環。

肥満者の多くが複数の危険因子を併せ持っている。肥満のみは約20%、糖尿病、高血圧症、高脂血症のうちいずれか1疾患有病が約47%、いずれか2疾患有病が約28%、3疾患すべて有病が約5%。

厚生労働省 標準的な健診・保険指導プログラムhttps://www.mhlw.go.jp/topics/2007/02/dl/tp0222-1c-1.pdf

実は「太っているけど健康」という人は2割くらいの少数派で、

太っている人の約8割は高血圧、糖尿病、高脂血症の生活習慣病を持っている方が多いです。

② 動脈硬化には、自覚症状がない。

メタボの行き着く先は動脈硬化です。

そして動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。

心筋梗塞や脳梗塞で亡くなられた方が身近におられるかもしれません。

芸能人の方の死因として時にテレビで耳にすることもあります。

コレステロールが多い方は、コレステロールが血管にたまって狭くなりやすいです。

高血圧の方は、血管が傷つきやすい状態です。

糖尿病の方は、血管でプラークができやすく動脈硬化が加速しやすいです。

そして残念ながらタバコや肥満もまた、動脈硬化を悪化させます。

1番怖いのは、動脈硬化は静かに進行すること。

数年、数十年かけて自覚症状なく血管の状態が悪くなっていきます。

痛いとか、胸が苦しいとか感じる間も無く、静かに体を蝕んでいくのです。

③ メタボだと、年間8〜17万円医療費が高くなる。

40〜44歳男性のメタボ非該当者の年間総医療費12.2万円に対し、メタボ該当者は22万円。

厚生労働省 平成21年特定健康診査メタボ基準別平成22年レセプト(医科・調剤・DPT)総医療費より
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/14/backdata/1-2-2-43.html

40歳以上の男女すべての年代で、医療費はメタボ該当者の方が多くかかります。

健康なら払わなくてもいい10万円を、辛い病気を抱えながら払うのは悲しいですよね。

定期的に病院に行くには交通費や予定の調整も必要です。

また薬を服用するのは少なからずストレスがかかり、生活の制限がある場合もあります。

メタボの怖い話まとめ

メタボの人に食生活を変えてもらうために伝えたい怖い話をまとめると以下のようになります。

① 太っている人の8割は、生活習慣病にかかる。

動脈硬化には、自覚症状がない。

③ メタボだと、年間8〜18万円医療費が高くなる。

まわりになかなか食生活や行動を変えてくれない方がいたら、

その人のために是非1日も早く、メタボの怖い話を伝えてください。

コメント

  1. […] 【管理栄養士】夫の健康が心配。メタボな食生活を改善する対策方法 […]

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