【保険】就業不能保険の「就業不能状態」各社保険を比較してみた。

お金の話
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話題の就業不能保険

こんにちは、在宅ワーカー主婦のgyaoです。

就業不能保険って聞いたことがありますか?

働けなくなった時に、給与のかわりに給付金が受け取れる保険です。

昔は全く聞かなかったのに、最近ではテレビのCMでも見かける機会がありますよね。

入った方がいいのか、入るとしたらどの保険会社を選べば良いのか。

比較したい場合窓口系の保険代理店サービスを利用する方も多いと思います。

私は個人情報の漏洩が気になるタイプなので、

まずは自分で調べてみることにしました。

就業不能保険の補償内容

補償内容は各社さまざまですが、

ほとんどの会社に共通するのが下記の点です。

① 所定の就労不能状態に陥ったときに

② 就労不能状態が続いている間ずっと

給付金が支払われる。

でも、①②だけでも各社によって条件がバラバラなんですよね。

たとえば精神疾患が含まれるか含まれないかや、

対象の疾患は給付金支払い回数が制限されているなど

よく比較せずに契約してしまったら後悔しそうな気がします。

そして、就労不能保険を契約するにあたって知っておかないといけないのが国の補償です。

就労不能時の国の補償

実は民間の就労不能保険を契約する前に、知っておかなければならないことがあります。

それは傷病手当金という健康保険組合からの給付金。

対象は健康保険組合に加入している方なので、自営業などの方は対象外です。

この制度は業務外の病気やケガで療養する就労不能の人に対して、給与の2/3が支払われるもの。

ちなみに業務上の病気やケガは労働災害保険の給付対象とのこと。

給付金は、働けなくなって4日目から最長1年半まで給付されます。

民間の保険会社の就業不能保険は、この傷病手当金を加味して加入する必要があります。

参考: 全国健康保険協会

ちなみに、各保険会社の就業不能保険では傷病手当金が出る1年半までの給付金を抑えるかわりに保険料が安くなる、ハーフタイプのプランを用意している場合もあります。

働けなくなる確率って高いの?

さて、就業不能保険に入るかどうかを判断するために必要な情報があります。

それは「働けなくなる確率って多いの?」ということ。

どれくらいのリスクがあるのでしょうか。

サラリーマンの場合に限りますが、傷病手当金の受給状況に関するデータがありました。

傷病手当金は働けなくなった状態の方が受給するものなので、サラリーマンのおおよその就業不能者の数が分かりそうです。

被保険者1000人当たりの傷病手当金の受給件数は、

40-34歳で3.36人

40-44歳で3.21人

50-54歳で4.53人

最も多い60-64歳で6.02人。

率直な感想としては意外と多い。

サラリーマンは0.3%〜0.6%くらいの確率で就業不能に陥っているということです。

ちなみに傷病手当金の受給日数は平均33.01日とのこと。

傷病手当金の期限である1年半以内の受給が多いようですね。

参考: 全国健康保険協会 平成28年現金給付受給者状況調査

各社の「就業不能状態」の比較

さて、それでは各社の就業不能保険で定義されている「就業不能状態」を比較してみたいと思います。

ライフネット生命・働く人への保険2

ライフネット生命の就業不能保険では、就業不能状態を下記のように定義しています。

【入院】病気やケガの治療を目的として、日本国内の病院または診療所において入院している状態。

【在宅療養】病気やケガにより、医師の指示を受けて、日本国内の自宅等で、軽い家事および必要最小限の外出を除き、治療に専念している状態。ただし、梱包や検品などの軽労働または事務などの座業ができる場合は、在宅療養をしているとはいいません。

ライフネット生命・就業不能保険働く人への保険2
https://www.lifenet-seimei.co.jp/product/disability/

在宅療養も条件がありますが対象です。

また、精神疾患は就業不能状態と認定されません。

「うつ病」などの精神障害が原因の場合や、「むちうち症」や「腰痛」などで医学的他覚所見がみられない場合は、お支払いの対象外です。

ライフネット生命・就業不能保険働く人への保険2
https://www.lifenet-seimei.co.jp/product/disability/

アクサダイレクト生命・働けないときの安心

アクサダイレクト生命の就業不能保険では、就業不能状態を下記のように定義しています。

①治療を目的とした入院、②医師の指示による在宅療養、③障がい等級2級以上のいずれかの状態をいいます(精神疾患を直接の原因とするものを除きます)。ここでの③障がい等級2級以上とは、「国民年金法施行令第4条の6別表」に定める障害等級1級または2級に認定された状態をいいます。

アクサダイレクト生命・働けないときの安心就業不能保険
https://www.axa-direct-life.co.jp/spn/products/disability/insurance/index.html

アクサダイレクトの就業不能保険も、在宅療養でも補償されます。

また、「障がい等級2級」とは下記の状態のことを言います。

身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が、 日常生活が著しい制限を受けるか又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの。 (必ずしも他人の助けを借りる必要はないが、日常生活は極めて困難で労働により収入を得ることができない程度)

障がい年金サポートサービス
https://nenkin-support.jp/knowledge/grade/

働けない状態としっかり定義されている状態です。

また、精神疾患については条件はありますが給付の対象です。

精神障害で働けなくなったときは就業不能給付金(精神疾患)をお支払いします。お支払い月額5万円〜5万円単位で変更できます。通算18回まで。

アクサダイレクト生命・働けないときの安心就業不能保険
https://www.axa-direct-life.co.jp/spn/products/disability/insurance/index.html

基本的に就業不能保険は、働けない状態のときはずっと継続する保険ですが、

アクサダイレクト生命では精神疾患については通算18回までと制限があります。

アフラック・給与サポート保険

アフラックの就業不能保険では、就業不能状態を下記のように定義しています。

【入院】医師による治療が必要であり、かつ自宅などでの治療が困難なため、約款に定める病院または診療所に入り、常に医師の管理下において治療に専念すること。

【在宅療養】(a)医師による治療が継続しており、かつ日本国内にある自宅など(障害者支援施設などを含みます)で、医師の医学管理下において計画的な治療に専念し、自宅などからの外出が困難な状態。(b)所定の特定障害状態(国民年金法で定める障害等級1級または2級に相当する状態として当社が定めた状態)に該当した状態。(c)国民年金法で定める障害等級1級または2級に認定された状態。

表現は異なりますが、他の保険会社の就業不能保険と似た内容です。

精神疾患については対象外のようです。

SBI生命・働く人のたより

SBI生命の就業不能保険の特徴は、保障するリスクが選べること。

がんを対象とする「がん保障型」、がん・急性心筋梗塞・脳卒中を対象とする「3疾病型」、すべての病気やケガを対象とする「全疾病型」が選べます。

今回は、SBI生命の「全疾病型」就業不能保険での、就業不能状態の定義を調べます。

【就業不能状態】(1)病気(精神疾患を除く)やケガの治療のため入院している状態。(2)病気(精神疾患を除く)やケガ※で、医師の指示を受けて在宅療養をしている状態。※精神疾患を直接の原因とするケガを除きます。

【就業不能状態(精神疾患)】(1)精神疾患やケガ※の治療のため入院している状態。(2)精神疾患やケガ※で、医師の指示を受けて在宅療養をしている状態(1.の入院をし、その入院と同一の精神疾患またはケガで、その入院の退院日の翌日からその日を含めて180日以内に開始した在宅療養に限ります。)※精神疾患を直接の原因とするケガに限ります。

SBI生命・働く人のたより
https://www.sbilife.co.jp/products/disability/index4.html

精神疾患も対象となっていますが、アクサダイレクト生命の就業不能保険と同様に通算18回までが限度となっています。

チューリッヒ生命・くらすプラス

チューリッヒ生命の就業不能保険では、就業年金の支払い事由を下記のように定義しています。

①所定のストレス性疾病により入院し、その入院が60日をこえた場合。②5疾病(悪性新生物、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全)により、所定の就業不能状態※が60日をこえた場合。※5疾病の治療を目的として、入院している状態、または5疾病により、医師の指示を受けて自宅等で療養しており、職種を問わず、すべての業務に従事できない状態をいいます。③傷害または疾病を原因として所定の高度障害状態に該当されたとき。④不慮の事故による傷害を原因として所定の身体障害状態に該当されたとき。

チューリッヒ生命・くらすプラス
https://www.zurichlife.co.jp/product/category_disability/kurasuplus

チューリッヒ生命の就業不能保険は「就業不能年金」として月額10万円が受け取れるというパッケージ商品です。

受け取れる金額が選べる他社の就業不能保険とは一線を画しています。

精神疾患(所定のストレス性疾患)も対象です。

また、解約払戻金についても独自の設定があります。

保険料払込期間が終了した後、保険契約のすべての保険料の払込終了後に解約したときは、解約払戻金として入院給付日額の10倍をお支払いします。

チューリッヒ生命・くらすプラス
https://www.zurichlife.co.jp/product/category_disability/kurasuplus

ただし、給付金の支払い日数に制限があるなどパッケージ商品ならではの制約がありますので、

条件の確認が必要です。

就業不能保険に入るならどこの?

私がいいなと思ったのは、チューリッヒ生命のくらすプラス。

確定年金という性質上、療養から復帰後も保険料が受け取れるのが魅力的です。

しかし、チューリッヒ生命最大10年までの保険受け取り期間が設定されています。

もし働けなくなったときの全期間に備えたい場合は、アクサダイレクトSBI生命の就業不能保険がいいと思いました。

この2つの保険は条件はありますが、精神疾患についても保障があります。

みなさまはどの保険が自分に合うと思いましたか?

!注意! 各保険には、受給開始日や条件についてさらに細かく設定している場合があります。特に、60日間の支払い対象外期間を設定している保険会社が多いため確認が必要です。そのため保険契約時には必ず契約のしおりや約款をご確認ください。

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