こんにちは、在宅ワーカー主婦のgyaoです。
仕事をする上で、フォントについて考えたことはありますか?
プレゼン資料に、案内文書、チラシ作成などありとあらゆる場面で「文字=フォント」を使っているにも関わらず、案外気にしたことがないという方は多いのではないでしょうか。
でも気にしてみると、奥が深いフォント。
使い分けで、ビジネス資料がグッと垢抜けたり、劇的に見やすくなったりします。
本日はビジネス資料のフォントの選び方について解説していきます。
ビジネス資料のフォントについて、知っておきたいこと
フォントといえば明朝体・ゴシック体が有名で、ほとんどの方がこれらの書体を使っているのではないでしょうか?
まずはビジネス資料を作成する上で知っておきたいフォントの注意点についてお話しします。
WindowsとMacでフォントが違う
フォントはWindowsとMacで異なります。ずっとWindowsを使っている人、ずっとMacを使っている人にとってはあまり意識しない問題ですよね。
フォントはもともとパソコンを買った時にインストールされているものを使っている方が多いと思うので、あまり意識をしたことがないかもしれません。
Windowsで標準装備の「MS明朝」や「MSゴシック」といったおなじみの書体は、Macにはありません。(MSはマイクロソフトの略です)
代わりに凸版文久明朝などといった書体が標準で使われています。そのためWindows独自の書体を使った書類などは、Macでは違って見えることがあります。
ですが、MacとWindowsの共通の書体というものがあります。「游ゴシック」「游明朝」という書体で、社内にWindowsユーザーとMacユーザーが混在している場合などにはおすすめです。
また、Macにはデザイン業界でよく使われるヒラギノフォントが標準でダウンロードされているのも特徴です。(Windowsの場合は別途購入が必要)
日本語と英語のフォントは使い分けるべき
フォントには日本語向けと英語向けがあります。
英語向けのフォントはパソコンに多数搭載されていますが (フォント名が英語で書かれているもの)、日本語には対応していないので使えません。
逆に、日本語のフォントである「MSゴシック」や「MS明朝」で英語を打つことはできますが、日本語向けに作られたフォントのため英語を表示する時のバランスはあまりよくありません。
ビジネス文章を作成する時は、日本語は日本語向けのフォント、英語は英語向けのフォントで作成した方が美しく見やすいです。
ちなみにPowerPointの初期設定では、游ゴシックが既定のフォントになっています。
長文には細めのフォント、タイトルには太めのフォント
フォントについてあまり気にしていない場合、プレゼン資料や文書の最初から最後まで同じ書体、ということも多いと思います。
しかし、部分によってフォントを使い分けることで情報を効果的に伝えることができます。
プレゼン資料などでは伝えることの雰囲気に合わせてポップなフォントや洗練されたフォントを使い分ける‥ということができればいいのですが、フォントの知識がないとなかなか時間もかかってしまいますよね。
そんな時は、強調したい部分やタイトルには太めのフォント、長文を読ませる場合は細めのフォントを使うと覚えておけば良いです。
太めのフォントはゴシック、細めのフォントは明朝体が代表的です。
明朝体: 長文が読みやすいフォント
明朝体は、現在もっとも多く使われる書体のひとつです。
特徴としては、縦線が太く、横線が細いというコントラストがついています。
また、「うろこ」と呼ばれる横線の右側につく三角形の飾りがつくことや、はらいの先端がだんだん細くなる加工がされているのが特徴です。
本や新聞、企画書などのビジネス文章まで幅広く使われています。長い文章でも疲れにくい読みやすい (可読性が高い)フォントです。
雰囲気としては、ビジネスのキッチリした感じ、格式や高級感を感じさせることができます。筆文字に近いためやや和の印象を与えます。
ゴシック: 強調したい部分に
ゴシックは明朝体と対照的に、縦線と横線の太さがなく一定ということが特徴です。
また、うろこなどの飾りもなくシンプルであり太めなため、視認性の高いフォントといえます。
PowerPointで作成するプレゼン資料やポスターなどでは、文章をじっくり読ませるというよりもはっきり字が識別できることが重要なため、ゴシックがよく使われます。
また、Webページやパソコン画面上で見る場合、横線の細い明朝体が読みにくい場合があるためゴシック体だと安心です。
ゴシック体の印象としては、身近さ、カジュアルさを与えます。太さが太めのゴシック体は力強さや男性的な印象、細めのゴシック体は繊細さや女性的な印象を与えます。
メイリオ: 柔らかな印象に
メイリオは、Windows Vistaから搭載されたフォントです。
縦横の線の太さが同じフォントで、実はゴシック体の一種です。
メイリオの語源は「明瞭」ということで、ゴシックよりも可読性を高めたフォントといえます。特にスクリーン上で美しく見えることを重視しています。
ゴシックと比べて横幅が広く丸い部分が大きいという特徴があります。太字とのコントラストがわかりやすいとも言われています。
なお、メイリオにはMeirio UIというフォントもあります。こちらは字と字の間を狭めたフォントで、省スペースなぶん読みやすさはやや劣ります。
メイリオの印象としては、柔らかく遊び心がある、ふつうのゴシックよりもやや洗練された印象です。
フォントを使い分けでビジネス文章を美しく
以上、ビジネスで使われる代表的なフォントについてご説明しました。
フォントにも適材適所があり、合わないフォントを使うと「あれ?」という少しの違和感を感じさせてしまいます。
ビジネス文章を作る時は読ませる文章、目立たせる文章など特徴を理解してフォントを使い分けましょう。
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