こんにちは、管理栄養士のgyaoです。
管理栄養士の皆さん、就職先はどうやって選びましたか?
また、これから管理栄養士になる皆さん、どのような進路を選びますか?
大学生のころにあまり迷わずに食品メーカーへの就職を決めた私が、10年後にどう思っているかを書いてみたいと思います。
管理栄養士のおもな就職先
Coffee BeanによるPixabayからの画像
今は少し事情が違っているかもしれませんが、10数年前は管理栄養士の就職先といえばこんな感じでした。
- 病院の管理栄養士
- 給食施設の管理栄養士
- 大学院に進み、研究の道で教授を目指す
- 公務員 (市役所や栄養教諭など)
- 飲食店の管理栄養士
- 食品メーカー(研究職)
- 食品メーカー(営業系)
どんな就職先に就職するかは、大学の研究室のカラーによっても大きく左右されると思います。
ガッツリ研究系や実験系の研究室ならば、教授がメーカーへ推薦してくれる場合もあると聞きます。
また、最近は栄養系のアプリや栄養管理サービスを開発しているIT企業も増えているので、もしかしたらIT系への管理栄養士の就職先もあるのかもしれません。
病院や給食施設へ就職する管理栄養士は多いイメージで、管理栄養士の就職先の王道のような印象でした。
実際に管理栄養士らしさ (栄養計算や献立作成、栄養指導など)を発揮する機会が1番多いので、管理栄養士スキルがアップする仕事だと思います。
逆に公務員管理栄養士や食品メーカーに進む管理栄養士は少なかった印象です。
管理栄養士が就職先に食品メーカーを選んだ理由
私が管理栄養士の就職先に食品メーカーを選んだ理由としては、単純に人間関係のわずらわしさが少なそうだなと思ったからです。
病院や給食施設でも1人職場で自由にできる所は多いと思いますが、私は残念ながら年上の調理師さんに指示できるような鋼のハートを持ち合わせていませんでした。
かといって実験オンチなので教授になれる予感はまったくしないし‥ということで、おのずと食品メーカーが就職先候補に。
そして就職先に食品メーカーを選んだ理由のもうひとつに、聞いたことがある会社で安定していそうな感じがしたから。
安定思考ならば公務員になる選択肢もありましたが、なんとなく自分は民間企業がいい!という気持ちになりました。
食品メーカーなら商品をみんな1度は食べたことや聞いたことがあったりするので、身近で自分が働くイメージをつけやすかったのかもしれません。
聞いたことのある会社なら、親や周囲にも安心してもらえるという気持ちもありました。
食品メーカーでの管理栄養士の仕事内容
私は食品メーカーに在籍中、営業の仕事をしていました。
車に乗ってお客さんを訪問したり、新商品の試食をしてもらったり、見積もりを書いたりしていました。
注意すべきは、食品メーカーへの就職の場合「管理栄養士だけ採用」する枠は聞いたことがなくて、他の総合職と同じくくりで採用されることがほとんどです。
でも各食品メーカーの総合職の採用枠の中で、毎年必ず1人〜2人くらいは管理栄養士が採用されていた気がします。
自分の会社にも、他の食品メーカーでも管理栄養士の営業に会う機会は多かったです。
ということで、管理栄養士の新入社員がどこに配属されるかは分かりません。(めったにないと思いますが、経理とか人事系だってあり得ます)
なので管理栄養士のスキルを向上させたい!と考えている方にとっては最適な環境ではないかもしれません。
管理栄養士として食品メーカーに就職して良かったか
私は管理栄養士として食品メーカーに就職して良かったと思っています。
理由としては、視野が広がったから。
私のイメージとしては、病院や研究の道は管理栄養士としてのスキルがしっかり伸ばせる進路。
そして食品メーカーは社会人としての知識がバランスよく伸ばせる進路です。
大学時代は一般教養もそこそこに、ほぼ食べ物のことしか考えていませんでした。
管理栄養士という勉強をしているので当たり前です。
この時間は管理栄養士になるための道のりとして必要だったと思いますし、国家試験なのでもちろん生半可の知識では合格できません。
ただ、管理栄養士の勉強はしっかりしながら他のスキルをバランスよく学ぶのは全然いいと思います。というかおすすめします。
私は管理栄養士の勉強に夢中になりすぎて、食品メーカーに入った後に「世間知らずだったな」と感じたことが結構ありました(笑)
大学時代にやっておけばよかったこと
mohamed HassanによるPixabayからの画像
いま振り返って、「大学時代にああしておけば良かったな」と思うことがあります。
未来の管理栄養士の皆さまが後悔しないように、こう思った人もいるんだなという感じで眺めてください。
- インターンに参加すれば良かった→インターンに参加することで実際に仕事をするイメージが広がって、より就職先が選びやすかったかも。うまくいけば学生起業なんかも‥
- サークルに入ればよかった→ずっとアルバイトばかりしてサークルに入っていませんでした。他大学の人と話して就活の情報を交換していればより視野が広がったかも。
- 一人暮らしをもっと楽しめば良かった→せっかく一人暮らしをしていたのに、金欠でかなり質素な室内でした‥。今から思えばお金がないなりに工夫してインテリアをもっと楽しめばよかった。
アルバイトばかりしていた大学時代でしたが、アルバイト自体は小さな社会を知る非常に良い経験で、就職活動でも役に立ちました。
食品メーカーに就職した管理栄養士の10数年後の姿
食品メーカーに就職した管理栄養士はどのようになっているか、というと私は結婚して退職し、いまは在宅ワークをしています。
在宅ワークではありますが、栄養指導の仕事もしており自分の希望する働き方で働けています。
私のまわりの食品メーカーの管理栄養士は、産休育休を経て仕事をバリバリ続けている人もいます。
そして私は現在管理栄養士以外の仕事もしていますが、そこに食品メーカー時代の経験が生きています。
民間企業に勤務していたからこそ世の中や市場の動きに敏感になりましたし、お金に関する制度や税金についても勉強しました。
もしこの記事を見ているあなたが就職先をまだ決めていない未来の管理栄養士ならば、時間の許す限り情報や知識を得てください。
管理栄養士の就職先を知ること、就職した管理栄養士に話を聞くこと、就職した管理栄養士以外の人に話を聞くこと、管理栄養士以外の仕事を知ること。
これはすべてあなたの将来に役立つと思います。
あなたの管理栄養士人生が納得した過ごしやすいものになることを願っております。
コメント